故に火を以って攻を佐くる者は明なり。水を以って攻を佐くる者は強なり。水は以って絶つべく、以って奪うべからず。
火攻めは、水攻めとともに、きわめて有効な攻撃手段である。だが、水攻めは、火攻めとちがって、敵の補給を絶つだけにとどまり、敵がすでにたくわえている物資に損害を与えるまでには至らない。

【仕事・職場で】
目的に応じて使い分けなければならない。
多用途の便利な物事はあるが、最適な物事が別にあるのであれば、そちらを選択するべきである。使い分けるためには、物事の性質を事前に知っておく必要がある。逆に言えば、物事の性質を知っておけば、情況に応じて最適な方法を選択することができる。知る努力を怠ってはならない。
★忙しさに負けて、時間が無いとなげいてばかりでは、何も改善できない。時間は努力で作ることができる。作った時間で知識を増やす。知識が増えれば選択の幅が広がる。最適な選択をしていけば、さらに時間を作ることができる。あとは知識の蓄積と時間の創出の良い循環となり、新たな挑戦をすることができるようになる。
★結果は努力の賜物ではないことを覚えておこう。結果に到達する時間と労力を少なくするために必要なのは努力ではない。たとえば、パソコンに「あ」と千文字入力することは努力でできる。しかし、その努力を「コピー&ペースト」という技術を憶えることに費やしたらどうだろうか。「あ」千文字を手で入力するより、短時間で作業を終えることができる。努力は大切で素晴らしいものだが、使う方向を適切にすれば、より良い結果へとつながるという事である。
★ここに書いてあることを、そのまま使っても便利かもしれない。しかし、ここに書いてあること暗記するのではなく、意味や流れ、要点をつかんでおけば、情況に応じて対処することができるようになる。知ることは暗記することではなく、理解することである。
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